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質屋でお金を借りるのはお得?カードローンと比較してみた!

質屋の画像
質屋でお金を借りることができるってご存知ですか?

ブランド品や貴金属を買い取ってくれるだけでなく、担保にしてその価値に見合った金額を借りることができるのが質屋です。

駅前などに店を構えるところが多くなり、気になっている方も多いのではないでしょうか。

質屋でお金を借りるのにもメリット・デメリットがありますが、実際のところカードローンと比較してどっちがお得なのでしょうか。

今回は、カードローンと比較しながら質屋についてご紹介していきたいと思います。

質屋でお金を借りるのに必要なものとは?

質屋とカードローンの大きな違いが、お金を借りる時に担保が必要になるかどうかです。

質屋でお金を借りるには「担保」が必要

質屋でお金を借りるには、担保が必要です。

担保として預ける品物の価値に応じた金額を借りることができます。

逆を言えば、担保として預けるものがないとお金を貸してもらうことはできません。

担保として品物を預けることを質入れといい、質入れできるのはブランド品や貴金属、パソコンやカメラなどの家電製品が中心です。

質入れ対象の商品は、質屋によって異なるので利用する場合はあらかじめ確認しておくといいでしょう。

質屋で借りられる金額は質入れする品物の価値で決まります。利用者本人の返済能力や信用力は一切関係ありません。

カードローンは担保不要でお金を借りれる

一方、カードローンでお金を借りるのに担保は不要です。

ただし、カードローンは申込者の年収、勤務先、他社借入状況など「返済能力」と「信用力」によってお金を借りられるかどうかが決まります。

これらの情報をもとに、各カードローン会社が定める基準をクリアしていないと審査落ちとなり、融資は断れてしまいます。

質屋では、質入れするものがあれば20歳以上で利用可能です。

これに対し、カードローンは「20歳以上」「安定収入がある」などの条件をクリアしていないと申し込めません。

質屋でお金を借りる場合の金利は?


質屋でお金をかりる場合も金利がかかります。

お金借りるなら、カードローンとどっちがお得なのか比較していきましょう。

驚愕の事実?質屋の金利は年100%超え!?

質屋でお金を借りる際、特に注意してほしいのが金利です。

表題にもある通り、質屋の金利は年100%を超えます。

ここで、質屋(大黒屋)とカードローン(プロミス)、10万円を借りる場合に適用される金利を比較してみましょう。

  • 大黒屋:5%
  • プロミス:17.8%
これを見てほとんどの人が、質屋の方が金利が安いと思うかもしれません。

しかし、実際は質屋のほうが金利は高いのです。

その理由は、質屋では年利ではなく月利で表記しているからです。

上記の月利5%を年利に換算すると60%という高金利になります。

【10万円借りた場合の1ヶ月の利息】
質屋→4,931円
プロミス→1,463円

もし、質屋で10万円借りた場合の1ヶ月の利息は約4,931円です。

これに対して、プロミスで10万円を借りた場合の1ヶ月の利息は1,463円です。

このように、質屋はカードローンに比べて圧倒的に金利が高いです。

質屋でも業者によって設定している利率が異なり、高いところだと月利9%で貸しているところもあります。これは年利換算で109.5%にもなります。

質屋は利息の発生タイミングにも注意

質屋でお金を借りる際、高金利なだけでなく利息が発生するタイミングにも注意が必要です。

カードローンの場合、利息は日割り計算となるので、たとえば借りた翌日に完済する場合は1日分の利息を支払えばOKです。

しかし、質屋の場合は利息発生が1ヶ月単位となります。

そのため、お金を借りた日の翌日に全額返済する場合でも、1ヶ月分の利息を支払わないといけません。

金利・利息で比較すると、カードローンのほうがお得です。

質屋でお金を借りることができる期間はどのくらい?

質屋ではどれぐらいの期間でお金を借りられるのでしょうか?

カードローンと比べてみましょう。

質屋の借入期間は短い

基本的に、質屋の借入期間は3ヶ月です。

3ヶ月の間に借入金額+利息を支払わないと質入れした品物は質流れとなり所有権を失います。

逆に言えば期間内に全額返却すれば品物は返してもらえます。

質屋では借入期間は延長が可能

質屋では、利息を支払うことで借入期間を延ばすこともできます。
基本的には、支払った利息分だけ期間を延ばせます。

たとえば、1ヶ月分の利息を支払えば期間は1ヶ月延長可能です。
とは言え、質屋の利息は高いので、利息を払ってまで借入期間を延ばすのは賢い方法ではないです。

カードローンの借入期間は状況次第

カードローンでは、質屋のように借入期間の決まりはありません。

借入期間は、借入金額と月々の返済額によって決定します。

たとえば、プロミスで10万円借りた場合、返済額によって借入期間は異なります。

・3,000円返済の場合⇒借入期間は47ヶ月
・5,000円返済の場合⇒借入期間は24ヶ月

カードローンの場合、借入期間が1年、2年と長くなることも珍しくありません。

ただし、借入期間が長くなるとその分利息を多く払わないといけませんので注意が必要です。

逆に借入期間を短くすると利息は抑えられますが、一月の返済負担が大きくなります。

どれぐらいの期間で返済していくかは事前に計画を立てた後、決めるのがいいでしょう。

質屋で返済が遅れるとどうなる?


質屋で借りたお金の返済が遅れるとどうなるのか?

カードローンと比較してみましょう。

質入れした品物はお店のものになる

質屋では、返済遅延すると、質入れしていた品物はお店のものになります。

たとえば、借入期間が3ヶ月として、3ヶ月以内に返済できなかった場合は、自動的に預けていた品物の所有権はお店に移ります。

質流する場合でも、利用者に連絡が行くことはないです。自動で質流れになるので注意してください。

カードローンは督促連絡と遅延損害金が発生する

カードローンでは、返済が遅れるとカードローン会社から督促の連絡があります

ハガキで通知が来ることもあり、家族バレしてしまう可能性も考えられます。

また、返済日の翌日から遅延損害金が発生するので注意が必要です。

質屋でお金を借りるメリットはなに?

お金を借りる方法も多種多様になりましたが、その中でも質屋でお金を借りるメリットは一体何なのでしょうか?

質屋は返済しなくても良い

質屋で借りたお金は返済しなくても大丈夫です。

もし返済できない場合は、質入れしていた品物を失うだけで遅延損害金が発生したり、取り立てされたりすることはありません。

信用情報ブラックでも借りられる

質屋で借りられる金額は質入れした品物の価値で決まります。

利用者自身の審査を行うことはないので、信用情報がブラックでも質入れするものさえあればお金をかりることができます。

信用情報に傷がつかない

カードローンを利用して、返済が遅れたり踏み倒しした場合は信用情報に事故情報が記録され、5年~10年間は新たにローンを組んだりクレジットカードを作ったりできなくなります。

また、カードローンに申し込んで契約できなかったとしても、その事実が個人信用情報機関に登録されてしまいます。

しかし、質屋でお金を借りても、そもそも信用情報を照会されないので傷がつくことはありません。

質屋では最短30分程度で現金を手にできる

お店の込具合にもよりますが、質屋では来店から最短30分程度でお金を借りることも可能です。

カードローンだと早くても1時間はかかるので、質屋ならそれよりも早く借りられる可能性もあります。

質屋でお金を借りるデメリット

質屋でお金を借りるにもデメリットがあります。

デメリットを許容できるかどうかよく考えたうえで質屋を利用しましょう。

カードローンよりも圧倒的に高金利

質屋の金利は月利で表記されます。

一見すると安いように思えますが、年利換算すると年100%を超えてしまうこともあります。

消費者金融なら高くても18%程度ですから、それに比べると金利が高いです。

「はじめから返さないつもりだから…」

という方もいるかと思いますが、返さないつもりならば質入れではなく、買い取ってもらうのがおすすめです。

基本的に買取のほうが高値がつくからです。

来店が必要

質屋では宅配サービスもありますが、これは買い取りの場合に限られます。

お金をかりる場合は、来店しなければいけません。

カードローンでは来店不要で振込融資でお金をかりることができることを考えると、この点はカードローンのほうが便利ですね。

質屋の場合、借り手が納得した上で契約を結ぶので、どうしても対面でやり取りしなければいけないのです。

質入れする品物に価値がないとお金を借りられない

質屋でお金を借りるには質入れする品物が必要です。

借りられる金額は質入れする品物によって決まるので、ブラックでも問題なくお金を借りられますが、質入れする品物自体に価値がないとお金を借りることはできません。

質入れするものは何でもいいというわけではなく、価値がないと借りられても少額になってしまいます。

質屋でお金を借りる方法。必要なものと手順を解説

質屋でお金を借りる方法をご紹介します。

質屋でお金を借りるのに必要なものは、

  • 身分証明書
  • 質入れする品物
以上の2点でOKです。

査定にかかる時間は20分程度で、品物の価値に応じてお金を借りることができます。

査定額に納得いかなければ契約はしなくてOKです。

質屋でもお店によって査定額が異なるので、時間に余裕があるなら複数店舗で査定してもらうといいでしょう。

ちなみに、古物営業法という法律によって質屋では身分証明書が必ず必要とされています。

もし、身分証不要で利用できる質屋だった場合は偽装質屋ですので、くれぐれも利用しないように注意してください。

質屋でお金を借りる際は偽装質屋に要注意


質屋でお金を借りるときは、偽装質屋と呼ばれる違法な店舗を利用しないように注意してください。

2011年辺りから、偽装質屋の被害相談は急増しており、警察による摘発も増加しています。

偽装質屋が主なターゲットにしているのは高齢者ですが、一見まともそうな質屋に見えて利用してみたら偽装質屋だったというケースも少なくないです。

偽装質屋の被害に合わないためにも、偽装質屋の特徴や安心して質屋を利用するためのポイントをご紹介します。

代表的な偽装質屋の手口は年金担保貸付

偽装質屋で特に多い手口が「年金担保貸付」です。

文字通り、年金を担保に貸付を行いますが、担保にできる価値もないような商品を質入れとして預けさたうえで、違法な利息を支払わせる手口です。

質屋でお金を借りるには、ある程度価値がある品物が必要です。

そのため「担保は何でもOK」と謳っている質屋は疑ってかかるべきです。

また、「返済は年金口座から自動で引き落としされます」と謳っているのも偽装質屋です。

年金を担保に借入することは可能ですが、それが認められているのは「独立行政法人福祉医療機構」と「日本政策金融公庫」だけです。

これ以外の業者が年金担保貸付することは認められていませんので、質屋で年金を担保に貸し付けているのは間違いなく違法業者です。

偽装質屋の見抜き方

偽装質屋の手口は上記の他にも様々です。

ここでは偽装質屋の特徴をご紹介します。

  • 金利を明記していない
  • 身分証明書不要で利用できる
  • 督促や取立てをしてくる
  • 訪問買取を強引にしてくる
  • クレジットカードで商品を買わせて質入れさせる
このような質屋はすべて偽装質屋である可能性大です。くれぐれも気をつけましょう。

質屋に関するQ&A

質屋でお金を借りるうえでよくある質問をまとめてみました。

Q1:質入れは宅配でもできますか?

基本的にはできません。
宅配でできるのは買い取りのみです。
一部の質屋では、出張による質入れも対応していますが事前に確認しましょう。

Q2:お金を借りるまでにかかる時間は?

早いときで来店から15分程度です。

Q3:買取のほうが査定額が高いって聞きましたが

基本的には買取のほうが査定額は高くなります。
質入れの場合は、買い取り査定額から2割程度差し引いた金額で借りることになります。

Q4:査定額はどうやって決まりますか?

買い取りの相場、品物の状態でほぼ決まります。
買取相場で重要なのは「モデル」「製造年」「定価」「デザイン」「人気度」です。
品物の状態は「新品か中古か」「保存状態は良いか」「付属品はついているか」などです。

Q5:返済方法は?

店頭支払い、銀行振込などがあります。

質屋でお金を借りるのはお得?カードローンと比較してみたまとめ

最後に、質屋でお金を借りるうえでのポイントをまとめましょう。

  • 質屋でお金を借りるには担保が必要
  • 質屋の金利表記は月利、年利換算で年100%を超える場合もある
  • 利息は1ヶ月単位で発生する
  • 質屋でお金を借りても信用情報に記録されない
  • 借入できる金額は品物の価値に応じて決まる
  • 借入期間は3ヶ月が基本
  • 申込~借入までにかかる時間は最短30程度
  • 来店が必要
  • 返済が遅れた場合は自動的に質流れになる
  • 返済が遅れても督促や遅延損害金はない
質屋は圧倒的に金利が高いので、お金を借りるのはおすすめできません。

また、そもそも価値ある品物を持っていないと借り入れはできません。

働いて安定収入があるなら、カードローンでお金を借りるほうが確実でしょう。

どうしても質屋でお金を借りたい場合は、メリットだけでなくデメリットも理解した上で検討するようにしてください。